NHKの国際報道2023(再放送)を見て、中国の経済的圧力について言及があったが、時期やきっかけの違いがあるとしても、欧米諸国・日本がとる経済制裁とどこが違うのか。相手を屈服させようという狙いは同じではないのか。立場の違いで「圧力」「制裁」と言い換えているだけではないのか。
ロシアの侵略に対する中国の態度についての批判、これはいいだろう。しかし、自国の経済を守ろうとする方法として貿易相手国に経済的圧力を加えることは、政治的な目論見があるとしても、これは政治体制が根本的に違うのだから許容範囲ではないのか。アメリカのFRBが金利を引き上げる政策も、自国の経済を守るために世界経済を混乱させていることなど、中国と大差はないと思える。
このような各国の政策一つで、他国の経済が振り回されるグローバルなど御免こうむりたい。一蓮托生の価値があるのだろうか。