今、EUの動きを見ていますと問題が山積しています。新しく加盟するには全加盟国の賛成が必要で、前回の例を見ていますと、この条件を利用して自国の有利になる条件を引き出すため、あえて反対する国がありました。
今回は加盟国の中で、ハンガリーだけがロシアに近づき全体の足並みを壊そうとしています。しかし、そんなEUにとって不利益をもたらすハンガリーをEUから追い出す動きは見られません。「Enemy Within」敵が内にいても民主主義は簡単に排除できないのです。
これがロシアや中国ならどうでしょうか。瞬く間に攻撃をするか、排除します。独裁国家、非民主主義国家は躊躇せずに、敵を排除するのです。これでは民主主義国家が途上国にとって、理想的な国家体制、目指す国家体制として認識されるものでしょうか。特に、独裁的な指導者の国家では民主主義離れが起こるのは必至です。
そもそも、この流れを作り出したのはアメリカのトランプ前大統領で、この秋再び大統領に選ばれたら、民主主義を牽引してきたと自負するアメリカが非民主主義国家の先頭を切る羽目になってしまいます。
長期政権・言論統制・他民族国家、これらは現段階で世界を危うくしている要因だと思われます。
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