2021年10月25日

補選で勝ったからと言っても

 そもそも小選挙区は、アメリカの真似をして2大政党の政治を目指して始まったものではなかったのか。それが当時の民主党の党首が潰してしまった結果、与党も連立、野党も連立で選挙に臨むと言う本末転倒な政治が続いている。政策の違う党が組んで政治が進むはずがない。見本にしたアメリカを見たらわかるではないか。あれほど世界的に批判をうけたトランプ政権でも4年間で自分の思い通りの差別的な政治がまかり通った。それは過半数のアメリカ国民が彼を支持したからではないのか。日本の政党は国民の過半数の支持を受けなくても連立を組んで議員の数で政治を行う。安倍、菅内閣が悪かったというなら、それは連立を組んだ公明党の責任だ。
 今回の静岡では共産党が独自で候補者を立てているのに野党系の候補が勝ったと某テレビで解説していたが、では衆院選で共産党も入って選挙協力がされれば自民党に勝てると思っているのだろうか。とんでもない。共産党が加わればむしろ野党の支持者や無党派層の中から野党離れが起きるのが普通だ。それだけ共産党の政策は他の野党とは違うものだと、いくら政治に疎い国民でも分かっている。政党に対する失望が大きいことを野党の党首は理解しなければいけない。この小選挙区制を勝ち抜くのは共闘ではない。各政党は固定支持者を増やすことしかない。このことを肝に銘じることだ。
 そうでなければ選挙制度が元に戻るのを待つしかない。
posted by 司馬懿太郎 at 06:10| 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする