2020年12月12日

責める相手が違う

 感染防止のためにGO TO キャンペーン停止をという声に、首相が考えていないという返答。これをマスコミは突っついているが責める相手が違う。もちろん総理大臣が国家権力のトップには違いないが、そこは派閥のトップではない男が総理大臣になった限界。そもそもこんな時期にGO TO キャンペーンを実施した張本人を思い出してみよう。それは全国旅行業協会会長だろう。今は世論から逃げるために影を潜めているが、この男のバックアップで総理大臣になった者がやめますなどと言えるわけがない。叩くのは幹事長。マスコミは彼にGO TO キャンペーンの停止を言わせることが一番だと考えないのか。よく見る「ひるおび」、「スクランブル」、「ten」にはそこに期待したい。
posted by 司馬懿太郎 at 06:33| 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月11日

ペンは剣より強し2

 これもある新聞の見出しから。「脱炭素」この見出しを見て一般の人はどう思うのか。大抵の人は「脱原発」「脱ダム」などと同列に思うのではないか。そうなるとこの見出しは大きな責任を負うことになる。おそらく知恵のない政治家が思いついた言葉だと思うが、炭素と原発やダムを同じ扱いにしてはいけない。なぜなら炭素はわれわれ生命体の根幹をなすものだから。つまり「脱炭素」というのは生命をなくせといっているようなもので、学者特に生物学者がこの言葉に意義を唱えないことに私は危機感をもつ。たんぱく質も炭水化物も脂肪もすべて炭素原子の塊である。ビタミンも酵素もすべて有機化合物である。それらから「脱」して何を得ようというのか。いくら政府の発表だといえ、もう少しジャーナリストなら一般知識をもたないと誤った考えを国民に植え付けることになる。
 「ベンは剣より強い」だからこそ使い方を誤ると剣よりも悪となる。
posted by 司馬懿太郎 at 06:46| 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペンは剣より強し

 高校の英語の教科書に出ていたなつかしいことわざだが、逆も言える。ある新聞の見出しだが「感染予防が孤立を深める」とあった。この新聞は政府寄りで有名だが、そもそも感染予防の究極が孤立であって、この書き方だと「孤立」したくなければ感染予防などしなくてもいいともとれる。これだけ全国に、特に観光立都道府県に感染が広がったのはGO TOキャンペーンが原因なのは明らかだ。そして、広げたのは感染していても症状が現れなかったためPCR検査を受けなかった連中で、自粛のできないバカな連中である。そんな連中にこの見出しは絶好の口実を与えることになる。自粛のできない連中には法的な罰則を含む規制しかないのに自由主義社会ではそのような政策はまずとれない。だから感染拡大を止めることはできない。ワクチン開発頼みしかないのである。
 かつての大恐慌の際はソ連は5か年計画で乗り切った。今回のコロナ禍を中国はロックダウンで乗り切った。異常事態の際は社会主義国や独裁者はトップダウンで容赦なく大鉈を振るうので成果がある。ここが自由主義社会の弱みなのだ。
posted by 司馬懿太郎 at 06:30| 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする