先日テレビで解説者がキャパという言葉を使っていた。capacityのことらしいが、あるサイトでこのキャパがビジネス用語で、知っていると意思疎通がスムーズにいくという肯定的な説明があった。バカを言えといいたい。それならすべて英語で話してくれ。
この日本語の中に英語の単語を、特に省略した言葉を入れられると訳が分からない。理解するためにつまらない能力を使わなければならない。かつては日本語英語、例えばナイターなど味のあるものもあったがキャパなど何のひねりもない、くだらない使い方だ。これがビジネス用語だとしたら最近のビジネスマンのレベルも知れたものだ。このサイトが書いているように、本当にビジネス用語か?一流のビジネスマンならすべて英語でしゃべっているのではないのか?その方が楽だ。
グローバルスタンダード
長引く休校から都知事や府知事から9月入学の案が飛び出した。大阪府知事はグローバルスタンダードという言葉まで使って賛成の意見らしいが、ちょつと待てといいたい。グローバルスタンダードとはいったい何なのか。横文字を使うとなんでもよく聞こえるのだが、少なくとも日本の教育界においては4月入学という文化と伝統で守られていることの多くを認識されているのか?一時天下の東大が優秀な留学生を確保するために9月入学の案を示したことがあった。今これをやると日本の学生は世界と本当に対等に勝負できるのだろうか。グローバルスタンダードとは17世紀以来続くイギリス・アメリカの英語を母国語とした大国の戦略であり、かつての植民地が英語で同化された結果である。つまりグローバルスタンダードになるということは英語圏の一部となるということに他ならない。日本はかろうじて複雑な日本語、長い伝統文化のおかげでこのグローバルスタンダードなしでも対抗してきた。つまりグローバルスタンダードにするということは、日本はレベルを下げることだと気が付かないのか?しかも現在日本のレベルはかなり中身が希薄になってきて見せかけの部分も多くなった。極端な話、日本が日本語を捨てて英語を公共語にするぐらいの覚悟がないと教育でのグローバルスタンダードで世界と戦うことはできないのではないかという気がする。
こんな時期に、簡単に9月入学に切り替えようなどと発想するのはぜひやめていただきたい。もし、そうしたいのなら、今年度から始まる予定だった小学5・6年の英語の授業、全国の小学校の英語担当者がすべて英検1級以上の実力があり、半年以上の英語圏での留学経験がある人材がそろっているのか調べていただきたい。おそらく多少英語ができる教師をあてたぐらいではないのか。その程度の準備しかできていないのが日本の英語教育の現状である以上、教育でのグローバルスタンダードはあり得ないと声を大にして忠告したい。
こんな時期に、簡単に9月入学に切り替えようなどと発想するのはぜひやめていただきたい。もし、そうしたいのなら、今年度から始まる予定だった小学5・6年の英語の授業、全国の小学校の英語担当者がすべて英検1級以上の実力があり、半年以上の英語圏での留学経験がある人材がそろっているのか調べていただきたい。おそらく多少英語ができる教師をあてたぐらいではないのか。その程度の準備しかできていないのが日本の英語教育の現状である以上、教育でのグローバルスタンダードはあり得ないと声を大にして忠告したい。
2020年04月28日
ちょっと違う
これもあるTV番組の取材だが、あるバス会社でオリンピックを見込んでバスを買ったがキャンセルで資金繰りが大変だと話す社長がいた。これと今回の休業要請で社員に払う給料や家賃で困っている企業とは一線を画すべきだろう。ボロもうけを見込んで当てが外れたのは経営者の見込み違いで経営破綻は自己責任だ。それが資本主義社会というものだろう。たとえ原因の一つにコロナがあったとしても。今回の政府の企業援助はあくまで地道にやってきたが休業要請に応じた際の損失に対する援助であるべきだ。もっとも、面倒な手続きがいる割にまともな企業よりも上にあげたいいかげんな企業が得をする例が多いのが現実だが。